家庭の役割の大切さ ~児童自立支援施設を見学して~
土曜日、教員セミナーで児童自立支援施設を見学しました。

前回の児童養護施設に続き、今回も緑に囲まれた、
のどかな環境の中にその施設はありました。

ドラマ「アイシテル」で智哉くんが児童自立支援施設に行くことになりましたね。
あのドラマでどういういきさつで入所に至ったか、見ててタイムリーなだけに
見学に際しスッと入ってきた気がします。

多くの子ども達は万引き、窃盗の犯罪を犯し、警察から児童相談所へ送致されます。
その後、家裁より一時保護所・または鑑別所へ送られ、その後
児童自立支援施設 または
少年院 へ移送されます。

この児童自立支援施設、多くが中学生の子ども達が入所し
10名弱の各寮に男女分かれて生活をしています。
施設内には学校があり授業を受けることができ、
また自然と生命、食を学ぶための畑での農作業もあります。
当番制もしかれ、共同生活を学ぶ機会も多くとられています。
そうしてひとりひとりの児童の状況に応じ、必要な指導を行い、
共同生活を営むことにより自立を支援していく場だそうです。

どうして子どもは犯罪を犯してしまうのか。非行に走るのか。
その子どもの心の内を、施設の先生から深く教えていただきました。

1.入所児童の約半数はひとり親の家庭の子どもである、という現実。

母子家庭で育てながらも、生活苦のため夜の仕事へ行かなければいかなくなる。
残された子どもはひとりで食事をとり、テレビを見る。
母親を待つが帰ってこない、泣きつかれて寝てしまう・・・。

それが毎日続くと、子どもの心の中にはぽっかり穴があいてしまう。
愛されていない、と思いはじめる。
子どもの心が育つ大事な時期に、甘えることができない。

2.虐待による心の被害を受ける子どもたち

なにも母親がいない家庭だけには限らないが、
両親揃っていても、虐待を繰り返す家庭の中に育った子ども、
愛される体験をされていない子どもたち。
特に女の子には、思春期に援助交際や性非行に陥ってしまうという現実。

この1.2.に共通していえること。
それは「家庭のぬくもり」が欠けてしまっているが故に事件を引き起こしてしまう
という悲しい現実。
心の成長やしつけが行わなければいけない大切な時期に大切な措置がとられていない。
という現実。

この施設では、単調な生活の繰り返しです。
単調な生活の中での「生活体験」「学習体験」を通してぽっかり穴の開いた時期を
退行現象を認めることによって埋めてくれます。
日常生活で家庭の機能が失われた子ども達がここで改めて学びなおしができるのです。
生活と学習が連動し、その積み重ねが行われてこそ、将来社会人として活躍できるのです。

改めて・・・

私も家庭生活の役割の重要さに気がつきました。

私も母子家庭時代、仕事で夜遅くなることも多く、子ども達も遅くまで起きてた。
その日あったことを、私に話したかったからね。
いっぱい甘えたかったもんね。
子ども達で夜、留守番をさせたこともあった。
今は大きくなってるけど、今はもうできない。させたくない。
今はこの規則正しい生活が当然になってしまってる。
あのとき、いなくてごめんね。

子ども達の今の何気ない日常の家庭生活。
それは自分達が大きくなったときのキホンになる。
だから時間に厳しいパパ。きちんとすることの大切さを教えるパパ。
挨拶には厳しいパパ。
お手伝いをして、というママ。自分のことは自分でしろというママ。
口うるさいかもしれないけど、子どもを思って言っている言葉だから。
だからしっかり今の間に身につけてほしい。


・・・先生の目線に戻ります。

もうひとつわかったこと。

モンスターペアレントといわれる私達親への接し方がどうしたらいいのか
少しわかった気がします。

学校に文句をいう、先生に文句を言う。それには
子どもへの愛情ありき、そして背景には福祉という問題がある。
もっとこの日本社会が福祉的に充実していれば、ひょっとしたら
モンスターペアレントなんて存在しないかもしれない。
まずはその親御さんのお話を冷静にきくことが大切なんだということが
わかった気がします。
モンスターペアレント、まだ愛情がある証拠じゃないですか。
子ども達の為に意見される親御さんは子どもを愛しておられるから故の行動ですよね。

今回、児童養護施設・児童自立支援施設を見学して、
子どもにとって、家庭というのは安心できる場でなければならない、
私達親にとって、子どもを守ってあげられる、社会に出すためのしつけを教える場だと
ということが身に染みて理解できました。

教室には、40人子どもがいたら、そのバックに親御さんがいらっしゃいます。
大事な親御さんからお預かりする教師になれば、自分は何ができるか。
何を伝えることができるのか。日々悩むかもしれません。
でも、母親として何ができるのかと考えるところと通じるものはあると思います。
あったかい愛情で包んであげれるような
そんな大阪の「オカン」教師になれたら、と思います。






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教員セミナー |コメント:0 | トラックバック(-)| 2009/06/22(月) 23:40:57
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